障害者の学び研修会 【学校卒業後における障害者の学びの支援事業】
2023年1月31日 10時38分
令和4年12月8日(木)「学校卒業後における障害者の学びの支援事業」の一環として
【障害者の学び研修会】をオンライン開催しました。
県内の市町村障害者の生涯学習支援担当課職員、社会教育施設職員等を対象に障害者の生涯学習について情報提供するとともに、「学校卒業後における障害者の学びの支援所業」の成果や課題を共有し、障害者の学びの場を普及することを目的に開催しました。
○行政説明 「障害者の生涯学習の現状と課題」
文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課 障害者学習支援推進室 障害者学習支援第一係 係長 阿部 圭但 氏
○講 演 「地域で学ぶ、一緒に学ぶ、障害者と学ぶ」
みんなの大学校 学長 引地 達也 氏
○シンポジウム 「障害者の生涯学習の現場から、学びの場づくりを考える」
コーディネータ― 川村学園女子大学教授 向野 光 氏
シンポジスト 君津市周南公民館 副館長 飯泉 みゆき 氏
千葉県手をつなぐ育成会副会長 岩野 明子 氏
日本絵手紙協会公認講師 大泉 さと子 氏
障害者の生涯を通じた学びの充実のためのコンソーシアム委員(令和2年度)
秋元 佑太 氏
特定非営利活動法人いちされん・市川市障がい者就労支援センターアクセスセンター長
西村 拓士 氏
受講者の感想
・シンポジウムですべての立場からの人の声が聞けたところがよかった。特に当事者や当事者の家族からの意見は普段あまり聞くことができなかったので、参考になりました。
・来年度に向けて、障がい者向け事業を企画しているところでしたので、大変参考になりました。ありがとうございました。
・高津公民館から徒歩10分程度のところに、障害者に就労の機会の提供、生産活動の機会の提供などを通じて、知識・能力の向上のために訓練を行う「ふる里学舎高津」があり、そこの障害者に、地元のマリンバ奏者に依頼して1時間のコンサートを公民館の主催講座として提供しました。今回の研修における講演やシンポジウムで、実施した講座が障害者の学びのひとつであり、他の公民館や市や団体と一緒にもっと拡大すべきことだと気づきました。
・シンポジウムでの障害者自身からのお話がとても参考になりました。ついつい事業者側の都合を優先させてしまいがちですが、やはりサービスの受け手の方のご意見を真摯に受け取ることの必要性をあらためて感じました。講師の方々をはじめ、本研修会に関わられた皆さま、どうもありがとうございました。
・公民館で障害者の学校卒業後の学びをサポートする意義について悩んでいたので研修に参加しました。就労支援施設の方がおっしゃっていた「自分が行ってもいいのだろうか」等思っていらっしゃる方に、気軽にお越しいただけるように努力が必要と感じました。学校に通っているうちに、授業の一環や課外授業で公民館に何回も来て慣れてもらうとか、支援者さんたちにも活動でお使いいただくとか、そういうアプローチから、公民館に慣れ親しんでいただいて、普段公民館が実施している講座等も自然に選択肢に入る、選んでいただけるようにすることが必要なのではないかなと感じました。学校等の”習熟”が必要な学習と違って、余暇や生活の充実を図ること学習主体の公民館ですので、多様な人がかかわれるような、分けない学びを検討したいと思いました。