子どもの体験活動に関わっている活動者及び関心をもっている県民の方を対象とし、子どもの体験活動におけるリスクマネジメント(事故を未然に防ぐための手立てや事故への対応など)を体験的に学ぶことで、実践的技能の向上を図る講座です。
午前は理論を中心に、午後はフィールドワークなど実習を中心に学びました。具体的でわかりやすい説明で、安全管理への意識が高まりました。また、参加者同士のつながりも生まれ、互いの活動に刺激を受けていました。

<午前>
講義・ワークショップ「事故を未然に防ぐ手立て」
野外教育事業所ワンパク大学代表の三好利和氏を招き、リスクマネジメントにおける指導者の役割や、活動前・活動中・活動後と場面に応じたリスクマネジメントの視点について学びました。
豊かな体験活動のためにリスクを回避すること、そのためのマネジメントが不可欠だと、前向きに考えることができる内容でした。最初のアイスブレイクでは、様々な団体で活動されている参加者同士のつながりも生まれました。
<午後>
実習「リスクの予知」「事故発生時の対処法」
前半は、室内でのレクリエーションや外アゴラでの活動、野外での自然体験活動におけるリスクの予知について考えました。様々なシチュエーションでのリスクについてグループで話し合うことで、リスクマネジメントの視点を意識することができました。
後半はファーストエイド(応急処置)について、実際の道具に触れながら学ぶことができました。その後は受講者から出された質問に具体的に答えていただき、参加者にとって実りの多い貴重な時間となりました。
★受講したみなさんの声★
・リスクに対してマネジメントする、という意識があまりなかったので、意識改革となった。
・リスクを考えること、それに対して準備をすること、ボランティアを含むスタッフ全員で共に考え共有することが大切だとわかった。
・今まで無意識の中で無事に過ごしてきたが、「ヒヤリハット」シートの大切さを実感した。
・下見情報シートはぜひ使い、誰が下見に行っても安全チェックができるよう活用したい。
・講師の先生が、わたしたちの考えをまず肯定し、それに関しての情報を詳しく教えてくれ、とても感じの良い講義だった。
・講師の講義が、とてもわかりやすかった。
・様々な年代の方々と話し合いをすることで、その豊富な経験を聞くことができた。
・自分の団体をもとに、他団体の知識を入れて良い事業をつくることができるとわかったので、今後も情報を収集していきたい。