①実習「Scratch以外編 いろいろなブロック型言語に挑戦」
これまでの第3回までは、Scratchを用いていろいろなゲームを作成してきました。しかし、小学校で行われるプログラミング教育において、Scratchを使うと規定されているわけではありません。そこで今回は、Scratch以外の3つのプログラミング言語について学びました。
(1)Minecraft by Hour of Code(マインクラフト by アワーオブコード)
プログラミングへの理解を深める入門として始まった世界的なムーブメントで、様々なゲームやアニメーション等を題材としてプログラミングが体験できます。その中で、今回はマインクラフトを題材としたコースでプログラミングを学びました。与えられた命令を使って課題をクリアしていく、ゲーム性の高いコースです。
(2)プログル
学校の授業ですぐに使えるように作られたプログラミング教材です。学校の先生の意見を取り入れて開発されたシンプルな画面構成と、教科学習に特化したドリル型の教材で、誰でも簡単に始めることができます。今回は、多角形コースで、正方形や正多角形の描画のプログラミングについて学びました。
(3)Tynker(ティンカー)
アメリカ発のプログラミング教育用のツールです。ゲーム仕立ての学習コースが複数ありますが、サイトのほとんどが英語なので、難易度は高めです。また、学習コース以外にも、Scratchのように自由にプログラミングを行えるコースもあります。今回は、このコースで敵キャラクターに当たらないようにマウスを動かすゲームを作りました。
どのプログラミング言語とも、直感的でわかりやすく、どれも順次処理、条件分岐、くり返し等のプログラミングの基本的な考え方を身につけることができるものでした。
②グループディスカッション「小学校におけるプログラミング教育」
実習で感じたことや小学校でのプログラミング教育への疑問点などを、4つのグループに分かれて意見交換をしました。プログラミングを、そもそもなぜ知らなければならないのか(教育の意義)、いつから始めればよいのかなどの質問や、遊びと学びの境界線がわかりづらいという意見も出され、グループ内でも活発な情報交換ができました。
最後に講師の宮島先生から、出された疑問に答える形で小学校でのプログラミング教育についてお話していただきました。
★受講したみなさんの声★・たくさんのプログラミングのツールがあることがわかり、驚いた。
・子どもと一緒にこういう講座に参加すると、子どもが操作して、親は見ているだけということが多かったが、たまには親だけで参加して実際に操作した方が、理解が深まると感じた。
・参加者の年代が幅広く、多くの世代が関心をもっているのだなと思った。
・子どもがコンピュータやプログラミングに取り組む際に一緒にできるので、大変役立った。
・プログラミング教育の入り口を知り、子どもの疑問に答えられるようになった。
・プログラミングは達成感が体験でき、大満足だった。
・プログラミング教育と聞き、コーディングをイメージしていたが、思考力を育むための学びだと聞けてよかった。
・少ないながらもプログラミングの知識を得たことで、いろいろな人とその話題について話すことができ、より広い学習機会ができると思った。